準チョコレートに気をつけろ

最近、食べ慣れてるはずのチョコレートを食べて吐き気がした経験はありませんか?

まるでロウソクでも食べているかのような、油脂の塊でも食べたような感覚です。

実は最近、身近なブランドでも従来の「チョコレート」から「準チョコレート」に変更されているものもあります。原材料その他の製造コスト高騰の煽りでしょうか。

比較的有名なのは「きのこの山」と「たけのこの里」です。

こちらは2024年9月生産分から準チョコレートに切り替わっています。そのため10月以降に購入して食べた人の中にはこちらの準チョコレート商品にあたった可能性があります。もう半年以上経過しているので、準チョコ版を食べた人もいるのではないでしょうか。

出典:
https://www.j-cast.com/2025/02/05501286.html?p=all

準チョコレートとは?

準チョコレートとは、農林水産省の定義によると商品の重量のうち

チョコレート生地………カカオ分が35%以上、そのうちココアバターが18%以上

準チョコレート生地……カカオ分が15%以上、そのうちココアバターが3%以上

をそれぞれ60%以上使用している商品と定義しています。(2025-07-07 時点)

出典:
農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2101/01.html

これだけ聞くとよくわからないのですが、チョコレートの規格について「全国チョコレート業公正取引協議会」が表にまとめていますのでそちらのほうがわかりやすいでしょう。

(※1)カカオ分とは、カカオニブ、カカオマス、ココアバター、ココアケーキ及びココアパウダーの水分を除いた合計量をいう。
           ホワイトチョコレートの場合、カカオ原料(カカオ分)は全てココアバターだけです。
(※2)脂肪分には、ココアバターと乳脂肪を含みます。

出典:
https://www.chocokoutori.org/cont3/13.htm
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ここで少し気になるのが、準チョコレートでは「総脂肪分」の規定があることです。

もしただカカオ分が減るだけなら、薄味になって粉か水の塊を食べているように感じはしても吐き気まではしないでしょう。

しかし準チョコレートでは18%以上、何かしらの脂肪を含めることが規定されています。チョコレートメーカーに務めたわけではないので製造工程に詳しくないものの、おそらく薄味になることを防ぐために油分を混ぜているものと思われます。

ちなみにおなじみの牛乳の場合は約88%が水分で残りの12%のうち、さらに4%弱が「乳脂肪分」となります。この乳脂肪分が規格上18% (実製品で35%~) に増えたのが生クリームです。

ここで準チョコレートに話を戻すと、「脂肪分」が18%だとかえってよりミルキーでおいしいチョコレート菓子が誕生するのでしょうが、準チョコレートの規定にあるのは「脂肪分」なので実際に増えているのはただのおいしくない脂肪分であり、言い換えると私たちは準チョコのうち実に20%程度、無駄な脂肪を摂っていることになります。これこそが準チョコになってマズくなった理由だと考えられます。

また、これはあくまで規定分の話であり、準チョコレートのうちミルクチョコレートであれば製品全体では実に65%近くがそもそもチョコじゃない(かもしれない)ことになります。(つまりこの65%くらいはすでに脂肪である可能性はあるということです。そしてその上で準チョコになるのですから、8割が脂肪分でもおかしくないということです)

もし「なんか最近〇〇のチョコ嫌いになったなあ」と思った方がいれば、ぜひ裏面の成分表を見てみてください。経験上、十中八九 準チョコレートに格下げされています。

ちなみに厄介なのが、
「昔から準チョコだが味や原材料に変更はなくおいしいまま」
「昔から準チョコだが乳の代わりに油に変えてマズくなった」
「準チョコにして逆においしくなった」
「準チョコにしてマズくなった」
どれも成立するということです。

そのため残念ながら「どのチョコが今現在おいしいのか/マズいのかは食べないとわからない」というのが現状です。

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